こんにちは。忘れることが得意な看護師の雪です。
今回は永久ストーマ保持者の身体障害者手帳発行後のストーマ用装具の給付のながれについてお話ししていきます。
私が名古屋市で仕事をしているので他都道府県では多少異なる可能性があります。
身体障害者手帳申請のながれは、こちらで記事にしています。
ストーマの身体障害者手帳の交付を受けている人は、ストーマ用装具給付が受けられる
身体障害者手帳の交付を受けている方は、ストーマ用装具給付が受けられます。
給付額・給付限度額・対象商品は居住する市区町村によって異なります。詳細は福祉担当窓口で確認してください。
また、所得(前年度の所得)によって、給付を受けられない場合があります(高所得者の場合)。
ストーマ装具が決定したら見積書の発行をする
見積書の発行の仕方
①ヤガミホームヘルスセンターへ「見積書」の発行を依頼してください。
ヤガミに注文する際に、決定した装具名(品番)、他リムーバーやアダプト、ベルト、ウロバック、クロスガーゼ等のアクセサリー類を聞いてくれるので、1ヶ月分の使用量を交換頻度とともに看護師が計算して、ヤガミさんに品番・個数を伝えて合計金額を聞いてください。
見積書の発行を依頼します(見積書は2か月分の発行になります)。
見積もり書の受け取り方
・電話またはFAXで依頼…郵送
・ヤガミへ来店して依頼…その場でお渡し
給付券の申請をする
②市区役所・町村役場へ給付券の申請をする。
家族または本人が
「日常生活用具給付申請書(窓口にある)」、
「見積書(ヤガミが発行したもの)」、
印鑑(スタンプ不可)、
身体障害者手帳(交付後、手帳を役所に受け取りに行く時に給付券の申請をすることもできる)
を持って、市区町村の福祉担当窓口にて申請する(マイナンバーの記載が必要な場合がある)。
③申請に基づき、後日給付が認められれば、「日常生活用具給付券」が発行されます。
発行まで1~2週間かかります。受け取り方は、市区町村によって異なります。
ストーマ装具の購入をする
④「給付券」とストーマ装具を引き換えに購入します。
給付券には商品受領者の署名・捺印欄があります。
ヤガミへ来店の際には印鑑(スタンプ不可)をお持ちください。
商品の受け取り方法
ストーマ造設後の入院中はヤガミさんが病棟に無料で届けてくれます。
退院後は患者様が電話で注文し店頭にて受け取り。もしくは宅配便(有料)にて受け取りとなります。
装具は2ヶ月分から購入可能
※最高6ヶ月分まで購入可能ですが、ストーマ装具は変更になる可能性もあるため、必ず2か月分ずつ購入するよう説明してください。
基本、返品できないため、装具変更が必要になったときは全額自己負担になってしまいます。
ストーマの障害者手帳を持っている方の装具給付の自己負担は1割
名古屋市は2020年の時点で約13000円上限(数年ごとに見直しあり)で1割自己負担です。上限以上は全額自己負担になります。
見積書で上限いっぱいで給付券を発行しておけば、次の2か月後からはそこから必要分だけ買えば給付券内で1割負担で購入可能になります。
※毎回給付券分の全て購入しなければいけないわけではないので、安心して下さいください。
次回購入時からは
次回購入からはほしいもの(見積書の範囲内)をヤガミに連絡して、給付券を持ってヤガミで購入手続きを行います。
※ヤガミ以外での購入は、給付券対象外です。病院の売店やメルカリ等は自己負担となります。
ヤガミホームヘルスセンターは支店がたくさんあります。
ちなみに名古屋市でストーマ装具がそろっているのは鳴海店です。そのため、注文は鳴海店でするようにしてください。受け取りは、近所のほかの支店でも可能なので注文時にその旨を伝えてください。
まとめ
ストーマの障害者手帳を持っているだけでは、ストーマ装具の給付を受けることはできません。
最近では、入院期間の短縮化で入院中に装具は決定せず、退院後のストーマ外来で装具が決定することも多くなっています。
装具が決定したら見積書の発行・給付券の発行をする必要があるので、看護師は忘れないように案内をして下さい。
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