看護師に必要な資質とブランク明けで働く前にしておくべきこと

非常に大変な仕事ではあるものの、人の役に立てるという「やりがい」を感じられるため、毎年多くの人が看護師を目指し、資格を取得しています。

しかし、中には途中で挫折して仕事を辞めてしまう人もいるものです。

また、結婚や出産、育児などによって一時的に看護師の仕事を辞め（長期的に休み）、数年後に再び復帰しようとしている人もいることでしょう。

看護師を目指す人や、すでに働いていながらも今後結婚の可能性がある人などは、看護師に必要な資質や復帰する際に必要なことをしっかりと理解しておくことが重要です。

この記事では、そんな「看護師に必要な資質とブランク明けで働く前にしておくべきこと」について解説していきたいと思います。

看護師に必要な資質

それではまず最初に、「看護師に必要な資質」をいくつか挙げてみましょう。

絶対に該当していなければいけない訳ではありませんが、適正があるのかどうかの指針にしてみましょう。

人と接すること自体が好きであれば、間違いなく看護師としての資質があると言えます。

なぜならば、看護師は医師や事務員、同僚看護師、そして患者さんとその家族などと常にコミュニケーションをとりながら仕事をしていくからです。

コミュニケーション能力がそこまで高くなかったとしても、「人と接すること自体が苦にならない」のであれば、十分に向いていると言えます。

「1人で黙々と作業したい」といったタイプの人の場合は、残念ながら適正はあまりないと言わざるを得ません。

看護師の仕事は、高い集中力が必要であり、気を抜く時間が一般的な仕事と比べると少ない傾向にあります。

それゆえに1つ1つの作業に対して集中してしまいがちなのですが、勤務中ずっと1人の患者さんを相手にしているわけではなく、複数の患者さんの対応をしながらも、様々な対応をしていかなければなりません。

集中力は当然必要ですが、それ以外にも「観察力と洞察力」も必要不可欠であると言えるでしょう。

常に周囲の状況を把握し、その場に最も適した行動をとることができれば、「頼りになる看護師」といった評価を受けることができることでしょう。

看護師の仕事は、肉体的にもキツイ時が多いですが、特に精神的な辛さを感じるケースが多い傾向にあります。

それゆえに、落ち込んでしまうことも頻繁にあるはずです。

しかし、その都度深く落ち込んでしまうと、その後にネガティブな影響を及ぼしてしまうため、上手に切り替える必要があります。

仕事を終えたら頭をプライベートに瞬時に切り替えるといった上手さも必要ですし、仕事でミスをしても反省し同じミスを繰り返さないように対応策をしっかりと考えながらも、その後の仕事に引きずらないといったことも必要なのです。

次に、結婚や出産、子育て、他業種への転職などによって一度看護師の仕事を辞めた後、再び看護師の仕事に復帰する際に気を付けるべきことを挙げていきましょう。

看護師として働いていた時には当たり前のように日々過していますが、看護師は実はとてつもなく体力がいる仕事です。

常に立ちながら作業をしますし、屈んだり物を持って移動することも多いと言えます。

現役から離れ数年後に復帰した際に多くの看護師が感じるのが、「体力が落ちていてしんどすぎる」という現実です。

数時間は問題なく仕事ができても、6時間以上経つと体にしんどさを感じるようになり、それが数日間、数週間と積み重なることで、疲れが溜まり過ぎてパンクしてしまうこともあるのです。

「前はもっと動けていたのに」とショックを感じる可能性もあるでしょう。

医療技術は日々進歩しています。

例えば子育てで5年ほど看護師の仕事から離れ、その後復帰した場合、以前働いていた時と違う点が多々出てくるはずです。

しっかりと学んでから復帰しなければ、「間違った行動」として捉えられる可能性もあるのです。

現在では、ブランクのある看護師資格を持つ人のためのセミナーが数多く開催されていますし、YouTubeなどを利用して独学で学ぶことも可能です。

看護師の資格があるからすぐに復帰できると安易に思わず、しっかりと学び直してから復帰することをおすすめします。

今回は、「看護師に必要な資質とブランク明けで働く前にしておくべきこと」について解説してきました。

看護師は一般的な仕事とはまた違った資質が必要となります。

また、ブランク明けで看護師として働く際にも、注意しなければならない点があります。

ぜひこれらを理解しておきましょう。