看護師の仕事は、一般的な病院勤務やクリニックでの勤務だけではありません。
多くの施設で看護師の仕事は必要とされています。
「リハビリ病院」や病院内の「回復期リハビリテーション」においても、多くの看護師が働いています。
この記事では、そんな「リハビリ病院での仕事内容と向いている看護師の特徴」について解説していきたいと思います。
リハビリ病院とは?
リハビリ病院や回復期リハビリテーション病棟は、急性期を脱し日常生活への復帰に向けて後遺症などを和らげていく施設です。
医師だけでなく、看護師やリハビリ専門職員、理学療法士など様々なスタッフが働いています。
骨折や靭帯の損傷、血管障害、外傷、脊髄損傷、多発性硬化症、義肢装着訓練など、その対象は様々です。
症状により、60日~180日の入院期間があります。
一般的な入院病棟が生命を維持するための看護が中心となるのに対して、リハビリ病院や病棟では運動機能を改善させるための看護が主な仕事となります。
リハビリ病院での仕事内容
それでは、具体的な仕事内容を挙げていきましょう。
バイタルチェックと身体状態の管理
リハビリ病院の患者さんは、緊急を要する状態は脱していますが、「リハビリが行えるかどうか」を判断する必要があります。
そのため、バイタルチェックや身体状態の管理を行い、安全にリハビリが行える状態かを見極めます。
日常生活動作のリハビリ介助
リハビリ病院や病棟での看護師は、リハビリ自体にも介入します。
着替えや食事、排泄といった日常生活に関する動作を行えるように、介助していきます。
ただ介助するだけでなく、少しずつ患者さんのできることを増やしていくために、あえて声掛けや見守るだけといった方法も使い分けます。
患者さんとそのご家族のケア
リハビリ施設を利用している患者さん、そしてそのご家族の方は、大きな不安を抱えながら取り組んでいます。
それゆえに、精神的に落ち込んでしまうことも多く、リハビリに対してポジティブになれないケースも多いものです。
看護師は、そうした患者さんやそのご家族に対して声掛けを行い、不安に寄り添うといったことも行う必要があります。
医師やリハビリ専門職員との連携役
患者さんに対応するのは看護師だけではありません。
医師やリハビリ専門職員、理学療法士、作業療法士といった人たちもリハビリにはかかわっています。
看護師は、そうした異職種との連携役として動くことも必要となります。
リハビリ病院で働く看護師の年収
リハビリ病院で勤務する看護師の年収は、およそ400万円~500万円程度となっています。
力仕事も多く、夜勤のあるケースもあるため、若干高めに設定されていることが多いようです。
リハビリ病院での勤務に向いている看護師の特徴
それでは、ここからは具体的にどのような看護師がリハビリ病院での勤務に向いているのかを挙げていきましょう。
健康で力仕事も問題なく行える看護師
リハビリ病院では、治療に関する看護業務というよりも、日常生活が行えるようになるための介助業務が多くなります。
それゆえに力仕事が多く、一定以上の力がなければ務まらないと判断できます。
普段からプライベートでスポーツや筋トレを習慣化している看護師や、身体が健康で丈夫な看護師に向いていると言えるでしょう。
一人ひとりの患者さんに深く関わる看護が好きな看護師
看護師の中には、忙しくてもスキルUPや経験値を高めてより緊急性の高い症状に対応できるようになりたいといった看護師もいます。
しかし、リハビリ病院での看護業務は、緊急性の高い患者さんはおらず、一人ひとりの患者さんにじっくりと寄り添いながら看護や介助を行います。
深く関りながら、日常生活が少しずつできるようになっていく姿を見て達成感を感じられるような看護師さんは、リハビリ病院での勤務に向いていると言えるでしょう。
福祉系の看護に興味がある看護師
リハビリ病院では、医療よりも介護に近い看護業務となります。
それゆえに、将来的に福祉施設での勤務を検討している看護師さんは、向いていると判断できます。
現在の日本は超高齢化社会であり、今後高齢者の割合はより高くなっていきます。
介護系の看護業務のスキルや経験を高めることで、将来的にも重宝される看護師となることができるでしょう。
まとめ
今回は、「リハビリ病院での仕事内容と向いている看護師の特徴」について解説してきました。
リハビリ病院での看護師業務は、バイタルチェックと身体状態の管理の他にも日常生活動作のリハビリ介助や医師やリハビリ専門職員との連携役といった仕事となります。
力仕事が多いため、身体的に健康な看護師さんや、福祉系の看護に興味がある看護師さんなどに向いていると言えます。
ぜひ興味がある人は、リハビリ病院での看護の仕事に転職してみてはいかがでしょうか
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